ここでは、テレビコンセント(端子)の種類を紹介します。
テレビコンセント(端子)の種類について
テレビコンセント(端子)には、いくつかの種類があります。
しかし、こうしたことを知らないと適切なものを取り付けることができないので、理解しておく必要があります。
テレビ端子と直列ユニット
テレビコンセント(端子)の種類は、主に「テレビ端子」と「直列ユニット」の二つです。
●分配配線方式に使用される「テレビ端子」
出典:パナソニック
●送り配線方式に使用される「直列ユニット」
出典:パナソニック
テレビ端子
テレビ端子は、分配配線方式の普通のテレビコンセント(端子)に使用するものです。
各社によって、呼び方は違います。
パナソニック:テレビターミナル
DXアンテナ:壁面TV端子
マスプロ:テレビ端子
直列ユニット
直列ユニットは、送り配線方式の場合などに使用します。
直列ユニットには、「送り配線用」と「端末用」が存在します。
各社によって、呼び方は違います。
「送り配線用」
パナソニック:送り配線用
DXアンテナ:中間用
マスプロ:中継用
「端末用」
パナソニック:端末用
DXアンテナ:端末用
マスプロ:端末用ダミー付
パナソニックなどの「端末用」には、あらかじめダミー抵抗が取り付けてあります。
「端末用」にダミー抵抗を取り付けることで、反射波の影響を軽減する効果があるようです。
なので、直列ユニットを使用する場合、「送り配線用」と「端末用」をセットで使用しなければなりません。
デンキさん
「電源挿入型」「電流通過形」「電流カット型」「フィルター付」
テレビコンセント(端子)は更に細かく分類すると、「電源挿入型」「電流通過形」「電流カット型」などがあり、ケーブルテレビ(CATV)などで使用する「フィルター付」といったものもあります。
電源挿入型
出典:パナソニック
電源挿入型は、電流がテレビ接続口(テレビ側)~入力端子間を通り「BS/110度CSアンテナ」や 「電源分離型ブースター」に電源を供給することができるものです。
各社によって、呼び方は違います。
パナソニック:電流通過形(IN-TV接続口)
DXアンテナ:通電仕様(入力-テレビ端子通電仕様)
マスプロ:電源挿入型(TV-IN電流通過)
デンキさん
ちなみに、マスプロの電源挿入型は、TV接続口が赤くなっています。
電流通過形
出典:パナソニック
電流通過形は、電流が入力端子~送り端子の間を通過します。
直列ユニットなどの「送り配線用/中間用/中継用」が、電流通過形となります(電源挿入型もある)。
各社によって、呼び方は違います。
パナソニック:電流通過形(IN~OUT)
DXアンテナ:入力-出力端子通電仕様
マスプロ:IN-OUT電流通過
デンキさん
電流カット型
電流カット型(通電しない)タイプは、電流を通しません。
「BS/110度CSアンテナ」や 「電源分離型ブースター」に電源を供給しない場合に使用し、誤送電によるシステムの故障を防止します。
パナソニック:「電流通過形ではありません」の表記があります。
DXアンテナ:テレビ端子説明書に「非通電形です」と書かれています。
マスプロ:「全端子電流カット」という表記がされています。
フィルター付
出典:パナソニック
フィルター付は、フィルタ切替スイッチが付いています。
ケーブルテレビ(CATV)などで使用します。
F型コネクター(F型接栓)と直付け(らくらく端子構造)
「テレビ端子」と「同軸ケーブル」を壁内で接続する方法は、二通りあります。
一つは、F型コネクター(F型接栓)を用いる方法です。
もう一つは、直接同軸ケーブルの心線をテレビ端子に差し込んでねじ止めする(直付け)方法です。
F型コネクター(F型接栓)
出典:パナソニック
F型コネクター(F型接栓)タイプは、同軸ケーブルの先端部分を加工してF型コネクター(F型接栓)を接続し、テレビ端子と接続します。
出典:パナソニック
F型コネクター(F型接栓)だと、直接同軸ケーブルの心線を差し込むタイプ(直付け)よりも、シールドが良いという特徴があります。
直付け
出典:パナソニック
直付けタイプは、同軸ケーブルの心線をそのまま差し込んでねじ止めするタイプです。
直付けだと、普通はシールドが悪くなります。
ただ、パナソニックの「らくらく端子構造」だと、F型コネクター(F型接栓)タイプとほとんど変わらない性能があります。
「らくらく端子構造」タイプは、施工がとても簡単にできるので、めんどくさがりな方や、元々直付けで取り付けてある場合などにはこちらが良いでしょう。
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