ここでは、床下換気扇の撤去方法(取り外し方)を紹介します。
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床下換気扇の撤去方法(取り外し方)
では、床下換気扇の撤去方法(取り外し方)を始める。
必要な道具
必要な道具としては、
が必要になる。
床下換気扇
数十年前に取り付けられた床下換気扇に寿命がきているので、撤去します。
これは、訪問セールスによって付けられたものだそうだ。
床下換気扇は、湿気が多い場所には良いものだが、ただ、全く稼働していないなら本来入ってくるはずの通気口からの風をさえぎることになるので外した方が無難である。
もちろん撤去しない、という場合には、修理した方が良い場合もある。
また「電気代が惜しい」という方や、「床下換気扇の効果を実感できない」と思っている方は撤去して、他の湿気対策を施した方が無難である。
デンキさん
状況によって修理か撤去かの判断をしましょう。床下の湿気対策には、換気扇以外にも床に竹炭を敷くなどの方法もあるからです。
制御盤を外す
では作業に入る。
まずは床下換気扇の制御盤を外すので、床下換気扇を制御するボックスを見つけよう。
制御盤を見つけたら、中を確認する。
制御盤の電源が100Vのコンセントタイプなら、そのコンセントプラグを外す。
これで、床下換気扇への電気を遮断することができる。
デンキさん
もっと安全に作業したい方は、大元である100Vのブレーカーを切っておくと良いです。
電源は遮断したので、次は換気扇に電気を送っている電線を撤去しよう。
直流電圧を送っている場合には、DCなのでその負荷側にあたる「プラス」と「マイナス」の端子盤からその電線を外す。
ちなみに電源を入れて、テスターで測ると直流の12V~程度が流れているのがわかる。
電源(プラグ)が入っていないのを再度確認して、端子盤のネジを緩める。
両方とも緩める。
電線を外す。
負荷側(換気扇)の電線を外し終えたら、次は制御盤本体を外す。
制御盤は、上下をネジ止めしてあると思うので、そのネジを外そう。
全部のネジを外したら、制御盤を外すことができる。
外した制御盤は床に置いておく。
これで、制御盤を外す作業は完了である。
負荷側の末端処理
次は、先程外した負荷側(換気扇)の電線の末端処理を行う。
負荷側(換気扇)の電線にステップルが打ってある場合には、ウォーターポンププライヤーで外そう。
全部外すとこんな風に垂れ下がってくる。
ある程度の長さの所でペンチなどを使い電線を切る。
末端処理をするので、壁の中に電線を押し込む。
電線を押し込んだあとは、
床下で作業がしたいので、隣の部屋に向かい、畳を上げる。
畳はマイナスドライバーがあれば持ち上げることができる。
マイナスドライバーは畳のヘリに差す。
そして、持ち上げる。
隙間ができたら手を入れて畳を持ち上げる。
これで畳を外すことができた。
畳を上げたら、今度は床板を剥がす。
バールがあれば簡単に剥がすことができる。
残った釘は、釘抜き付きハンマーで抜く。
で、あと数枚の床板を剥がせば、たぶんさっき押し込んだ電線が見えてくる。
電線が見えたら、その電線をこちら側(自分側)に引っ張る。
電線の被覆をカッターナイフで剥ぐ。
黒と白の電線それぞれにテープ巻きをする。
最後に、黒と白の電線をまとめてテープ巻きをする。
テープ巻きした電線は、床下の邪魔にならない場所に留めておく。
あとは、床板を元通りにすれば負荷側(換気扇)の末端処理は完了である。
床下換気扇の取り外し
次は、床下換気扇の取り外しを行う。
外に出て床下換気扇のある場所に移動しよう。
床下換気扇を見つけたら、まず見えている4つのビスを外そう。
プラスドライバーで外していく。
4箇所外したらこんな感じで、カバーが外れる。
で、中もビス止めしてあるのでそれも外す。
外したら、床下換気扇を引っ張り出す。
引っ張り出した床下換気扇。
これで、床下換気扇を取り外す作業は完了である。
床下換気扇の末端処理
次は、この引っ張り出した床下換気扇に先程と同じように末端処理を施していく。
末端処理を行うので、邪魔な部分の電線をペンチで切断する。
被覆を剥ぐ。
VVRはカッターナイフで周囲に切れ目を入れて被覆を剥ぐ。
ペンチでこねて引っ張ると、スルッと剥げる。
そうしたら、このようになる。
あとは、先程と同じように黒と白の電線にテープ巻きを施していく。
終わったら、黒と白の電線をまとめてテープ巻きを施す。
これで床下換気扇の末端処理は完了である。
末端処理した電線は邪魔にならない場所に留めておく。
なるべく空中に留めておいた方が良い。
通気口カバーの取り付け
床下換気扇を外し終え末端処理を施したら、最後に通気口カバーの取り付けを行う。
床下換気扇を外すと通気口がすっぽりと空いてしまうので、そこには今までしていた床下換気扇のカバーをもう一度取り付けても良いのだが、その際には、ビス止めができるようにドライバードリルなどでステンの取り付け枠に穴を開ける加工が必要になる。
で、穴を開ける場合には、赤丸の位置に穴を開けるので、床下換気扇と取り付けカバーを重ねて上からポンチで叩いて印を付けよう。
床下換気扇と取り付けカバーを重ねる。
裏返しにする。
ポンチを使って中心に印を付けるのでハンマー(げんのう)で上から叩く。
4箇所全てにポンチで印を付ける。
あとは、ドライバードリルにステン用のドリルをセットして、穴あけを行う。
ちなみにここでは、4.5㎜のドリルを使用したのである。
デンキさん
注意点として、ビスとピッタリの穴を開けると、穴の位置が少しずれるとあとで取り付け枠を取り付けることができなくなる場合があります。少し余裕を持って大きめの穴を開けるのが無難です。
ポンチで印を付けた場所にドライバードリルで穴を開ける。
穴が開いた。
4箇所全て開けたらこんな感じになる。
穴開け後は、裏側から穴を開けたので、表面にバリが付いていると思うのでバリ取りをしよう。
大きめのバリはタガネやペンチなどで取ってから、細かいバリは、荒目のミガキスポンジとかでも良いと思う。
ただ、傷が付くかもしれない。
デンキさん
しっかりとバリ取りするには、専用の工具を購入した方が無難です。軸付砥石、軸付ゴム砥石これらの工具を使うと楽に綺麗にバリ取りができます。
バリ取りが終わったら、通気口カバーを取り付ける。
ビスは、1、2、3、4、の順に対角になるようにまずは軽く締める。
ビスが全部入った所で、最後に4箇所しっかりと締めていく。
ビスを締め終われば完成である。
デンキさん
ちなみにですが、新しいタイプの通気口カバーを取り付ける方法もあります。
➡床下換気口(通気口、通風口)カバーの取り付け方法(後付けDIY)
以上で、床下換気扇の撤去方法(取り外し方)についての解説は終わります。
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