ここでは、キッチン・台所の壁付シングルレバー混合水栓の交換方法(取り替え)を紹介します。
キッチン・台所の壁付シングルレバー混合水栓の交換方法
では、キッチン・台所の壁付シングルレバー混合水栓の交換を始める。
必要な道具
必要な道具としては、
が必要になる。
混合水栓(混合栓)
混合水栓(混合栓)は、元のサイズとさほど変わらないものを取り付ける。
そして、以前のタイプは壁付2ハンドル混合水栓(混合栓)で、壁付きタイプなので、同様のものを仕入れる。
で、今回は「TOTO 壁付シングル混合水栓 [TKGG30SE]」を取り付ける。
このタイプは、オプションパーツ(キッチンスプレー)を使用することで、シャワーとソフトを切り替えることのできるタイプなので、かなりオススメと言える。
もちろん、シングルレバーなので2ハンドルの時よりも温度調節が楽になる。
水栓から光沢が出るのも、非常に良い。
交換準備
では作業に入る。
まずは、壁付シングルレバー混合水栓をAmazonなどで発注する。
商品を購入する場合には、しっかりと元の混合水栓(混合栓)の寸法を確認しておくと良い。
じゃないと水の出る位置(吐水パイプ)がずれて、使いずらくなる場合もあるからである。
特に、スパウト(吐水パイプ)と呼ばれる水が出る部分は、寸法が170~220㎜などあり、角度も違うものもあるから要注意。
デンキさん
商品が届いたら、まずは、新品の混合水栓(混合栓)を箱から取り出しておく。
カッターナイフなどで箱を開ける。
箱を開けたら、混合水栓(本体)とクランク(取付け脚)に分けておく。
2ハンドル混合水栓(混合栓)の取り外し
で、混合水栓(混合栓)の準備ができたら、いったん外に出て自分の部屋(家)の「止水弁」を閉める。
止水弁(バルブ)が硬い場合には、いったん開く方に回して、それからゆっくりと閉める。
少し開いて、また閉める、を繰り返すと止水弁を閉めることができる。
どれくらい閉めれば良いかは、あらかじめ水を流しておくとメーターの表示部で、簡単に確認できるので良い。
回っていたメーターが止まれば良いからだ。
止水弁を止めたら、2ハンドル混合水栓(混合栓)を外すことができるようになる。
では、まずは本体を外すので、袋ナットを緩めよう。
本体側に袋ナットが付いている場合には、左方向にナットを回せば緩む。
私は、モンキーレンチ(250)を使用して外した。
反対側も同時進行で緩めて外す。
袋ナットが両方とも緩んだら、本体を外すことができる。
クランク(取付け脚)の取り外し
本体を外すと、クランク(取付け脚)が残るので、これも外す。
クランク(取付け脚)を外すときには、モンキーレンチ(300)を使わないと外れないと思うので、モンキーレンチ(300)で左方向に回して緩んだら、手で回して外す。
これを両方とも行う。
で外す時には、同時に回転数も記憶しておくと後で楽をする。
クランク(取付け脚)が外れるとこんな感じになる。
給水・給湯管内の清掃
両方のクランク(取付け脚)を外したら、配管内にあるシールテープなどのゴミを取り除く。
ハンディーブラシがあれば良いのだが、
ない場合には、歯ブラシでも良いので、とにかくシールテープなどのゴミを除去する。
先端が尖ったものでも良い。
ネジリブラシなんかでも良いかも。
ある程度シールテープなどのゴミが取れたら、最後に配管内のゴミを水で洗い流すと良い。
で、この時水が飛び散る恐れがあるので、ビニール袋などで配管を覆っておく。
あとは、止水弁を軽く開いて、再度閉めると、ビニール袋に汚れた水が溜まっていると思う。
で、配管内が綺麗になったのを確認したら、ビニール袋を撤去する。
クランク(取付け脚)の取付け準備
配管内の清掃後は、配管にクランク(取付け脚)がどれくらい入るものなのかを確かめる。
何回転まで入ったかを覚えておく。
あと、たぶんネジ山は、最後までねじ込むことはできないと思う。
これはもう配管によるので、仕方ないことなのだ。
で、これを左右とも行うが、元々取り付けてあったものの回転数を覚えている場合には、その回転数でも問題ないと思う。
回転数を確認後は、クランク(取付け脚)にフランジを取り付けておく。
両方とも取り付けておく。
フランジを取り付けたら、ネジ山にシールテープ を巻く。
シールテープは、基本的には6回~7回くらいで、状況によっては変える必要があり、10回とか、12回くらい巻くこともある。
配管が古い場合には、もっと巻かないと水漏れすることがある。
シールテープは引っ張りながら、時計回りで巻いていく。
シールテープは先端は薄く、奥に行くほど厚くするのが良い。
デンキさん
最後は、引っ張って引きちぎる(コツがいる)。
シールテープを巻き終えたら、ネジ山がわかるように、シールテープを指で馴染ませる。
これを両方とも行う。
クランク(取付け脚)の取り付け
ネジ山にシールテープを巻き終えたら、クランク(取付け脚)を「ハの字」になるように取り付けよう。
ちなみにクランク(取付け脚)の取り付け方には、他にも一旦「への字」にしてから混合水栓(混合栓)本体を取り付けて、そこからクランク(取付け脚)を動かして「ハの字」にする方法もある。
どちらでも良いので、好きなように取り付けてくれ。
クランク(取付け脚)は、右方向に回転させていく。
シールテープの厚みがあるので、先程数えた回転数よりも一回転少なくて良いようだ。
これを両方とも行う。
ちなみに、この場合左右の回転数は同じではなくて、右側が若干少なくなる。
手で回しにくい場合には、モンキーレンチを使用する。
この時、クランク(取付け脚)に傷が付かないようにするために、ウエス(布)などを間に噛ませると良い。
クランク(取付け脚)は、綺麗な「ハの字」になるようにする。
混合水栓(混合栓)本体にメジャーなどを当てて、クランク(取付け脚)の間の距離があとどれくらいなのかを測ると良い。
デンキさん
クランク(取付け脚)は、綺麗な「ハの字」になっていて、
見た感じ左右水平で、上から見て、左右の端面が壁面に対して平行で面一であればOKである。
シングルレバー混合水栓(混合栓)の取り付け
クランク(取付け脚)を取り付けたら、付属品のパッキンを両方ともはめる。
パッキンをはめたら、シングルレバー混合水栓(混合栓)を取り付ける。
ピッタリと本体が収まったら、袋ナットを締めていく。
デンキさん
袋ナットを両方ともある程度締めたら、最後にモンキーレンチ(250)で軽く締める。
で、袋ナットに傷を付けたくない方は、ウエス(布)を噛ませた方が無難ではある。
水漏れの確認
シングルレバー混合水栓(混合栓)を取り付け終わったら、最後に水漏れの確認を行う。
止水弁を開いて、水漏れしていないかを確認する。
特に、クランクの付け根、袋ナット部分からの水漏れがないかを確認しておく。
徐々に水が漏れてくる場合もあるので、時間を置いて、もう一度確認して水漏れがなければOKだ。
デンキさん
クランクの付け根
で、もしクランクの付け根から水漏れがある場合には、一度混合水栓(混合栓)本体を外して、水漏れがある方のクランクを外す。
この時、クランクがくる位置にテープなどで印を付けておくと、あとの作業が楽になると思う。
外したクランクは、シールテープを綺麗に剥がして、また新しくシールテープを巻いて同じように取り付けていく(ワイヤーブラシがあれば、簡単にシールテープを剥がすことができる)。
ただこれでも、水漏れが治らない場合には、元々付いていたクランクに巻いてあったシールテープの厚みと同じくらいの厚みにすれば良いと思う。
回転数も同様に、元の回転数と合わせるようにする。
で、それでも水漏れがある場合には、もう業者にお願いします。
袋ナット部分
袋ナット部分からの水漏れがある場合には、ゆるみがないように袋ナットをしっかりと締めることである。
完成
水漏れ確認が完了したら、左右のフランジを締めて完成である。
完成である。
レバーハンドルを上に上げて、水が出るかを確認。
お湯の方も確認しておく。
ちなみに、オプションパーツ(キッチンスプレー)を取り付けてみるとこんな感じになる。
もちろん、シャワーとソフトが使える。
以上で、キッチン・台所の壁付シングルレバー混合水栓の交換方法(取り替え)の解説は終了します。
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