ここでは、ドライヤーが壊れた(断線した)ときに自分で分解修理する方法を紹介します。
ドライヤーが壊れた(断線した)ときの分解修理方法
では、ドライヤーが壊れた(断線した)ときに自分で分解修理する作業を始める。
必要な道具
必要な道具としては、
材料
工具
である。
壊れた(断線した)ドライヤー修理
壊れた(断線した)ドライヤーは、根元で断線していたのでその部分を切って新しい電源コードと繋ぐことにする。
しかし本来ならば、半田ごてを使用して基盤の接続部分で繋ぐのが基本である。
ただ私は、半田ごてを持っていないので、応急処置的に繋ぐことにした。
応急処置なので、スリーブで繋いだ箇所に強い力などを加えると引きちぎってしまうこともあるので、なるべく強い力を加えないように注意しよう。
それと、新しく繋ぐ電源側の電源コードはなるべく新しいものに付け替えるのをおすすめする。
古いものを使っていると、電線が古いのでまたどこかしらが断線したりするし、もし別な箇所も断線していた場合には、「また始めからやり直し」といったこともよくあるからである。
ドライヤー分解
では、作業に入る。
まずは、ドライヤーを分解しよう。
ドライヤーの持ち手部分に、ネジが2本あるのでそれをプラスドライバーで外す。
このようになると思うので、あとは断線した箇所の電線部分が見えるように鼠色のゴム部分を下にずらしておこう。
ドライヤー側の電源コードの被覆を剥ぐ
ドライヤーを分解後は、ドライヤー側の電源コードの被覆を剥ぐ。
まずは、断線箇所を見極めて、同時に電線どうしを繋ぐスペースを確保した場所で、切る。
コードの中央にカッターナイフの刃を入れる。
デンキさん
電線を2線に分けて、片方ずつペンチやカッターナイフで電線の被覆を剥ぐ。
被覆を剥ぐ幅としては、突き合せスリーブの半分くらいである。
両方とも被覆を剥げば、OKである。
電源コードの準備
次は、新しい電源コードの準備を行う。
デンキさん
コードは、元の電線サイズに合わせたものを選ぶ。
ここでは、VFFの2芯 1.25m㎡(1200ワット以下の小型電気器具の電源として、使用できる電線)を使用する。
古いコードの端と新しいコードの端を合わせて、同じ長さにカットしよう。
電源コード側の被覆を剥ぐ
電源コードのカットが終わったら、コードの被覆を剥ぐ。
デンキさん
カッターで電線の中央に刃を入れる。
手で電線を割いても良いので、上記のような状態にする。
突き合せスリーブを確認して、ペンチやカッターナイフで電線の被覆を剥ぐ。
圧着作業
電線の被覆を剥ぐ作業が完了したら、次は圧着作業を行う。
突き合せスリーブを電源コード側に差しこんで、そのまま圧着ペンチ(裸圧着端子を圧着する工具)で圧着する。
「1.25」のスリーブを圧着する場合には、「1.25」と書いてある場所で圧着しなければならない。
圧着する時には、必ず中央で圧着する。
もう片方にも、突き合せスリーブを差し込む。
そして、圧着ペンチで圧着する。
圧着後は、電気絶縁用 熱収縮チューブを持っている方は、ここで、チューブを通しておく。
そうしたチューブがない方は、後でテープ巻きを行う必要がある。
それと、コード側に取り付けてあった鼠色のゴム状のものも通しておく。
電源コード側の圧着後は、ドライヤー側の電線の圧着作業を行う。
突き合せスリーブに電線を差し込んで、片方ずつ圧着ペンチで圧着する。
このとき、差し込む電線はどちらに差し込んでもOK。
片方の圧着が終わった。
ちなみに、圧着後により線が少しはみ出した場合には、危ないのでニッパーなどでカットしておこう。
カットする。
反対側も同様に圧着すれば、圧着作業は完了である。
テープ巻き
圧着作業後は、接続部分の絶縁処理を行うのでテープ巻きをする。
絶縁テープを接続部分に巻いていく。
片方が終わるとこのようになる。
もう片方にも絶縁テープを巻く。
テープ巻きが終わったら、鼠色のゴム部分を装着する。
ただ、テープ巻きをした電線だと、たぶん鼠色のゴム部分には収まらないので、その時は、上記のようにゴムをカットしておくと良いかもしれない。
ドライヤーの部品も元通りにセットしておく。
最後にカバーを取り付けて、ネジを締めればドライヤーの修理は完成である。
デンキさん
新しい電源コードを使用している方は、コードにコンセントプラグを取り付けなければならないので、その作業をしたらドライヤー修理は完成である。
以上で、ドライヤーが壊れた(断線した)ときに自分で分解修理する方法の解説は終了します。
ちなみに、ドライヤーを修理したけども後から考えたら、ドライヤー本体を購入した方が安上がりな場合もあるから注意したい。