ここでは、ふすま紙の張り替え方法(アイロン貼り)を紹介します。

 
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ふすま紙のアイロン貼り方法

 

 

では、ふすま紙の張り替えを行う。

 

必要な道具

 

必要な道具としては、

が必要になる。

 

ふすま紙

ふすま紙については、「アサヒペン EXアイロン貼りふすま紙 2枚入り No.204 利休」を使用する。

このタイプは、アイロンで簡単にふすま紙を貼ることができるのだ。

しかも、2枚入りで、値段も安いので経済的である(時と場合による)。

 

 

 

①ふすま紙を貼る準備

 

では、作業を始める。

 

 

まずは、襖を外してタオルなどでふすま紙に付いている汚れなどを軽く落としておく。

 

 

次は、引き手を外す。

引き手は、鋲(びょう)ぬきで、釘を抜くのが基本だが、上記画像のように「斜ニッパー」を使用すると、鋲(びょう)ぬきよりも断然楽に作業ができるのである。

斜ニッパーは、刃がしっかりと噛めば、あとはテコの原理で軽く下側に押したり軽く叩けばOKである。

 

 

 

 

斜ニッパーを使ったことで、釘の頭が飛び出したと思うので、それを鋲抜きで挟んで引っ張る。

すると、釘が楽に抜けるのである。

 

 

2本の釘を引き抜いて、引き手を外すとこんな感じである。

 

②マスキングテープを貼る

 

次は、襖の枠にふすま紙がくっつかないように「マスキングテープ」を貼っていく。

 

 

引き手がある位置にはあとでわかりやすいように、マスキングテープを貼る。

 

 

枠にマスキングテープを貼る。

 

 

終わったらこんな感じである。

 

③位置合わせ

 

次は、位置合わせを行う。

 

 

アイロン貼りふすま紙を、一枚取り出す。

 

 

マスキングテープを貼った面に、ふすま紙を乗せる。

柄や、上下があるものは気をつけて配置する。

 

④アイロン貼りふすま紙を貼る

 

次は、ふすま紙を貼るのでアイロンの準備をしよう。

 

 

アイロンが汚れている場合には、綺麗に汚れを拭き取り延長コードに繋ぎ、「高温ドライ」か「高温スチーム」にセットする。

 

ちなみに、アイロンが汚れていると、蒸気とともに汚れが噴射されるし、底が剥がれていたりする場合には、「あて布」をしてからアイロンをあてるといいようである。

 

デンキさん

アイロンの底は、作業中覗かないようにします。蒸気が噴射されるので大変危険です。

 

 

アイロンは①➡②➡③の順にあてていく。

それと、進行方向へは常に尖った方を前に進むようにさせないといけない。

 

動かすスピード

アイロンを動かすスピードは、説明書によると

「約90秒の長さを約10秒ぐらいで動かすのが目安」

とされている。

さらに、

「アイロンを動かすスピードが速かったり、アイロンの温度が低いと貼り付け後にフクラミができる」

と記載されているので注意しよう。

 

 

①②③が終わったら、次は、④➡⑤➡⑥の順にアイロンをあてていく。

同じ要領で、B、C、Dにもアイロンをあてていく。

 

 

B、C、Dのアイロンあてが終わったらこんな感じである。

 

 

枠付近は、アイロンのヘリを使いきめこむ。

 

 

縦も同様にきめこむ。

 

 

終わったらこんな感じである。

 

⑤余分な部分のカット

 

次は、余分な部分のカットを行う。

 

 

余分な部分が多い場合には、はさみでカットする。

 

 

ふすま紙の四隅は、はさみで切り込みを入れておくと作業しやすい。

余分な部分のカットは、カット定規をあてながらカッターナイフでカットしていく。

 

 

このようにしてカットしていく。

刃は斜めに入れるのがコツである。

 

デンキさん

カット方法について詳しく知りたい方は、こちらのページを参照してください。

 

 

ふすま紙を上に持ち上げるようにしてカットしていくと、刃をあてる位置がわかるので綺麗に仕上がるのである。

 

 

一箇所終わった。

 

 

他の箇所も同様にカットしていく。

 

ちなみに、ふすま紙がマスキングテープとしっかりとくっついている場合には、マスキングテープごと剥がすと良い。

 

 

これで刃を入れる位置の確認ができる。

 

 

カットしていく。

 

 

最後の一箇所もカットしていく。

 

 

余分な部分のカットが終わったら、マスキングテープを剥がす。

あと、カットした部分には、再度アイロンをあてておく。

 

デンキさん

注意点として再度アイロンをあてる時には、襖の枠にアイロンをあてないように注意してください。理由としては、襖枠の塗装が剥がれてそれがアイロンに付着してしまい、ふすま紙を汚すことがあるからです。

 

⑥引き手をはめる(仕上げ)

 

最後に行うのは、引き手をはめる作業である。

 

 

引き手の位置には、マスキングテープが貼ってあるのでそこにカッターナイフで切れ込みを入れよう。

 

 

こんな感じである。

 

 

カットしたふすま紙は中に折り曲げる。

 

 

引き手を元の位置にはめ、片方の釘をセットし、あとは「引き手釘打ち」を使用して釘を打ちつける(打ちつけは、金槌やプラスチックハンマーで)。

 

 

もう一方も終われば、ふすま紙のアイロン貼りは完了である。

 

 

上記は、完成した襖である。

ちなみに、ふすま紙にできたシワや膨らみは、高温スチームをあてた後でドライアイロンをあてるときれいになるそうだ。

 

感想

ふすま紙をアイロン貼りで張り替えてみて感じたことは、今までで一番難しいということである。

シールタイプ」や「水貼りタイプ」よりも、これは難しい。

だって、ふすま紙がシワや、膨らみだらけになるからである(綺麗に仕上げるには熟練した技術がいるようだ)。

 

アイロン貼りふすま紙は、完成直後は綺麗な仕上がりだが、徐々に膨らみが出てきて、何度も何度もやり直しをする羽目になる。

私の場合には、それでも上手くいかず、結局はアイロン貼りで2枚貼って、2枚ともシールタイプでやり直しをしたのである。

アイロン貼りタイプは、DIY初心者の私にとっては少し難易度が高いものだった。

 

結論を言うと、ふすま紙の張り替えは「シールタイプ」が一番楽である。

DIYが得意な方は、今紹介したタイプで張り替えるのも良いかもしれない(経済的だから)。

以上で、ふすま紙の張り替え方法(アイロン貼り)についての解説は終わります。

 

 

 

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