ここでは、KYORITSU(共立電気計器)カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]の使用レビューを紹介します。
KYORITSU(共立電気計器)カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]の特徴
用途
KYORITSU カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]は、CATⅢ 300V、CATⅡ 600V範囲内の測定に使用できます。
仕様
温度 23 ± 5℃、 湿度 45 - 75%
動作方式 ⊿Σ方式 入力オーバー表示 OL 測定周期 毎秒2.5回 (ただし、容量は600μF レンジで最大約0.2回)
適応規格 IEC 61010-1 /61010-031 /61010-2-033 CATIII 300V CATII 600V 汚染度2、屋内使用、高度2000m 以下
IEC 61326(EMC), EN 50581(RoHS)
耐電圧 AC3470Vrms 5 秒間 電気回路と外装間 絶縁抵抗 100MΩ 以上/1000V 電気回路と外装間 動作温湿度範囲 0~40℃ 相対湿度 80%以下(結露しないこと) 保存温湿度範囲 -20~60℃ 相対湿度 80%以下(結露しないこと) 電源 DC3V,CR2032×1 消費電流 2mA 以下 連続使用時間 約120時間(ACV、連続、無負荷、CR2032) 外形寸法 126(L)×85(W)×18(D)mm 質量 約135g(ハードケース,電池含) 付属品 取扱説明書:1冊、ハードケース(M-9188):1個 コイン形リチウム電池(CR2032/3V):1個
出典:取扱説明書
その他の性能
真の実効値測定
REL機能(表示値を記憶し、以後の操作値との差を表示)
電池電圧低下表示(電池の電圧警告が出ます/BATT)
オートパワーセーブ機能(最終操作後、約15分でスリープ状態になります)
KYORITSU(共立電気計器)カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]
KYORITSU カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]は、胸ポケットに入る大きさで、小型テスターなので当然軽いですし、手ごろな価格で購入できます。
ハードケースも付いていて、手ごろな価格なので安価の海外製品を購入するくらいなら、日本のメーカー品であるこうしたテスターはオススメですね。
ハードケースにもこだわりが感じられます。
ハードケースは、なんとスライド式なのです。
テストリードを収納する際には、一旦リード線を巻き付けてから、テスト棒を専用のスペースに収納するので、綺麗にテストリードが収まるので使いやすいと思います。
ただし、このタイプは日本のメーカー品といってもタイ工場で作られています。
が、しかしながら、まぁ、「製品検査合格証明書」も入っていることですし、性能面では問題ないと思います。
日本の有名メーカーですしね。
また機能面では、この価格帯で「真の実効値測定」ができるテスターは珍しいのではないでしょうか。
それに、REL機能も付いていて、便利ですが、残念ながら電流測定はできないようになっています。
KEW 1019Rを購入後は、自分で電池を取り付けなければならないので、ドライバーも必要です。
日置電機のカードハイテスタ 3244-60
「KEW 1019Rは、タイ製だからちょっと…」という方には、同等の価格帯で購入可能なメイドインジャパンの「日置電機のカードハイテスタ 3244-60」がオススメですね。
日置の3244-60は、電流測定、真の実効値測定などはできないものの「KEW 1019R」と同様に小型で使いやすいシンプルなテスターとなってます。
用途に応じて、どちらが良いのかを選択するのと良いと思います。
使用感
Amazonで購入した「KYORITSU カード型デジタルマルチメータ[KEW 1019R]」が届きました。
付属品には、
●キャップ(赤/黒各1)
●電池
●ハードケース
●取扱説明書
●製品検査合格証明書
が入っていました。
寸法
寸法については、
●126(L)×85(W)×18(D)mm
●質量:約135g(ハードケース,電池含)
となっています。
もちろん、胸ポケットにも入ります。
液晶
液晶画面は大きいので表示が読み取りやすいです。
バックライトは、点灯しません。
導通
導通は、ブザーで知らせてくれます。
テストリード
テストリードの全長は、約51㎝あります。
テストリードは、黒が「-」で、赤が「+」です。
先端部分のキャップは、取り外しが可能です。
テストリードを収納する際には、一旦リード線を巻き付けてから、テスト棒を専用のスペースに収納します。
ファンクションスイッチ
ファンクションスイッチは、片手だとレンジの切り替えは難しいです。
両手で操作すると、良いと思います。
レンジを操作中は、「ピッピッ」といったブザー音がします。
ハードケース
①ハードケースは、スライド式です。
②このタイプのハードケースは、片方のテスト棒を装着した状態で測定ができるので、測定値を確認しながらの測定が可能となります。
電池交換
電池の交換は、裏面にある1本のねじを外せば簡単にできますが、ケースを元に戻す時には、測定コードが溝にしっかりと入っていることを確認することが必要です。
デメリットとメリット
デメリット
●タイ製
●ファンクションスイッチは、若干固め
●電流測定不可
●テストリードが一体型なので、別売りのテストリードがない。
●レンジを切り替えるときに音がする。
●購入後は、付属品の電池を自分で取り付けないといけないのでドライバーが必須
メリット
●高級感のあるデザインが良い
●真の実効値測定が可能
●カード型なのに大型液晶画面付き
●カバーがスライド式でカッコイイ、テストリードの収納も簡単にできる。
●レンジの設定さえすれば、ハードケース越しでも使える。
●ハードケースに片方のテスト棒を装着した状態で測定ができるので、測定値を確認しながらの測定が可能
別売りアクセサリと本体
●ハードケース(M-9188)