普段目にする自宅のコンセントを、テスターで測ってみたいと思うのは必然です。

ここでは、テスターでコンセントの電圧と極性を測定する方法(測り方)について紹介します。

 
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自宅のコンセント(交流電圧:100V)を測定したい

 

デジタルテスター

 

一般家庭の場合には、コンセントは、基本的には交流100Vですのでこの場合には、デジタルテスターなら交流電圧100V以上のレンジとなり、「ACV、~V」のどちらかのレンジに合わせます。

 

ちなみに、上記のようなオートレンジの場合には「ACV、~V」などのレンジに合わせるだけでOKです(自動的に最適なレンジに設定されます)。

それ以外のデジタルテスターは、ファンクションスイッチを100V以上のレンジに合わせる必要があります(レンジは200Vや300Vのなるべく高いレンジに合わせるのが良いです)。

 

アナログテスター

 

一方でアナログテスターの場合には、オートレンジなどの機能は備えていないので、自分でファンクションスイッチを操作してレンジを合わせます。

 

こちらも測定の際には、交流電圧100V以上のレンジとなり、「ACV、~V」のレンジの中から「200V、300V」などを選択します。

 

テストリードの使い方と測定方法

 

テスターで電圧を測定する際には、まず、テストリードをしっかりと本体に接続して下さい(分離しているタイプの場合)。

 

 

それから、コンセントにテストリードを差し込むのですが、この時、赤(+)と黒(-)はどちらに指しても問題ありません。

 

 

コンセントが2個付いている場合には、下の方も測定します。

 

測定時の注意点!!

絶対にテスト棒同士(先端部分)を接触させないようにして下さい。

テスト棒を持つ際には、しっかりと絶縁部分を持つようにします。

濡れた手で持たない。

 

 

測定後は、きっと100Vピッタリとはいかないと思います。

しかし、これは仕方のないことで、多少の誤差が生じるものと思って下さい。

だいたい、100V前後あればいいのです。

 

極性を調べたい

 

アンプの100Vプラグを使用する場合には、コンセントの極性を調べてプラグの向きを調整したいと思う人は多いのではないでしょうか。

 

 

一般的には、コンセントの縦穴が長い方がアース(白線)されているものですが、たまにこれが逆に接続されていることもあるので、絶対にこちら側が「アースだ!」とは言いきれません。

 

 

なのでそうした場合コンセントの極性を測定するには、「検電ドライバー」という通電機能を備えている機器を使用します。

検電ドライバーはドライバーのような形をしていて、これはそのままコンセントに差すだけですので簡単です。

電圧がかかっている方に差すと検電ドライバーが点灯しますので、極性の確認ができます。

 

 

自宅のエアコンなどのコンセント(交流電圧:単相200V)を測定したい

 

単相3線式で自宅に電気を引き込んでいる家庭では、

エアコン、IH、電気温水器、食器洗い乾燥機などは、単相200Vで配線されています。

 

 

なので、エアコンなどのコンセントをテスターで測定する際には、レンジに注意しましょう。

 

 

実際に測定する際には、「ACV、~V」のレンジに合わせて、200V以上のレンジなのでここでは「300V」のレンジに合わせて測定します。

 

ちなみに、エアコンなど200Vで配線されたコンセントは、100Vで配線されたものとは明らかにプラグの形状が違うので、外見だけでも判断はできます。

 

工場などの動力機器のコンセント(交流電圧:三相200V)を測定したい

 

三相3線式で電気を引き込んでいる工場などでは、動力機器を動かすための200Vコンセントがあります。

 

 

しかし、これは一般的なコンセントとは少し違うので測定する際にも異なります。

では実際に測定してみます。

 

 

レンジについては「ACV、~V」のレンジに合わせて、200V以上のレンジなのでここでは「300V」のレンジに合わせて測定します。

 

 

①まずは「XとY」で200Vを測ります。

 

 

②次は「YとZ」で200Vを測ります。

 

 

③最後に「XとZ」で200Vを測ります。

これで全ての相に200VがかかっていればOKです。

 

 

形状が違う動力の200Vコンセントであっても、同様に測定することができます。

 

 

 


 

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