ここでは、HIOKI(日置電機)カードハイテスタ 3244-60の使用レビューを紹介します。
HIOKI(日置電機)カードハイテスタ 3244-60の特徴
HIOKI(日置電機)のカードハイテスタ 3244-60は、厚さ9.5mmのカードサイズテスターです。
胸ポケットにもすんなり入る大きさが売りです。
レンジは、フルオートレンジでオートパワーセーブ機能付きで、
測定カテゴリも安価なテスターなどと比べると、比較的高く(CAT III 300 V)、電気系技術者にも最適です。
用途
カードハイテスタ 3244-60は、測定カテゴリが「CAT III 300 V, CAT II 600 V」ですので、家庭用電気製品~分電盤、固定設備などで使用可能です。
そして、対地間電圧は300 V(CAT IIIの場合)となっていますので、この対地間電圧があまりに高い場所では使用することはできません。
測定機能
・直流電圧:~500V
・交流電圧:~500V
・抵抗
・導通(ブザーあり)
安全性
・安全規格:IEC61010
・測定カテゴリ:CAT III 300 V, CAT II 600 V
・汚染度2
HIOKI(日置電機)カードハイテスタ 3244-60を選んだ理由
私が日置電機のカードハイテスタ 3244-60を購入した理由としては、携帯サイズで胸ポケットに入る大きさなので、使い勝手がとても良いと感じたからです。
そして、同じカード型の三和のPM3と比べるとしっかりとケースも閉まりますし、見た目も良いですし、テストリードの収納も簡単で、現場での簡単な電圧測定などに最適だと思ったからです。
Amazonレビューでは、安価なテスターと比べるとテストリード(ケーブル)も壊れにくいと言われていることから、安価なものより長持ちすることも伺えます。
また日置電機のテスターは、国産ですし、保証に関しても3年保証となっていることからもおすすめと言えます。
やはり現場では、確実なものを使用したいので日置電機という安心安全の信頼できるメーカーのものをと、このタイプを選ぶ人は多いです。
測定カテゴリも比較的高い(CAT III 300 V)ので、電気系技術者には最適です。
測定表示も早く、必要最低限の機能しか入っていないので、レンジの間違い防止にも効果的です。
日置電機のカードハイテスタ 3244-60は、非常にシンプルで扱いやすい定番のテスターと言えます。
カードハイテスタ 3244-60の使用感
Amazonで購入した日置電機の「カードハイテスタ 3244-60」です(箱バージョン)。
ちなみにですが、これが「カードハイテスタ 3244-65」となるとブリスターパックになり、本体は変わらず、箱だけが違うのです。
付属品
カードハイテスタ 3244-60の付属品としては、
●携帯用ケース
●モニタ電池(本体内蔵)
●キャップ(赤/黒各1)
●取扱説明書
です。
寸法
寸法については、
55W × 109H × 9.5D mm, 60 g(本体)となっています。
重さについては、ケースやテストリードがついていても単行本よりも軽い印象です。
(400円前後で買える単行本の重さ一冊は、約150gです)
携帯用ケースまるごと胸ポケット(作業着)に入る、コンパクトさです。
ケースなしだと、さらにコンパクトになります。
携帯用ケース
携帯用ケースにテストリードを収納する際には、巻きつけて収納することもできます。
また、ケースを落として破損させた場合には、携帯用ケースのみの注文も可能です。
音(導通ブザー)
音に関しては、ロータリースイッチを切り替えたり、測定するたびに「ピッ、ピッ」という音がするので、人によっては少しうるさいと感じてしまうかもしれません。
導通ブザーも同様に大きな音が、「ピッピッピーーー」と鳴ります。
音が大きいのは一方で、周囲の人に導通があることを伝えることができる、というメリットもあります。
表示画面
表示画面は液晶画面で、デジタル式です。
またカードハイテスタ 3244-60は、携帯用ケースを閉じた状態でも測定が可能となっているので便利です。
オートパワーセーブ機能もあるので、レンジをOFFにするのを忘れても、30分後には自動で画面が消えてくれます。
テストリード
テストリードは先端まで約55㎝ありました。
*キャップを装着時(CAT IIIの測定時)
テストリードに関しては、「安いテスターなどと比べると壊れにくく頑丈」などと言った意見があり、Amazonレビューでは一定の評価を得ています。
実際には、ケースにテストリードが収まることで、接合部の負荷が少なくなるのが理由と思われます。
例えば、ケースのないテスターですと腰袋に入れたりしていると、移動時の衝撃や取り出すときに接合部に力が加わることが多くなり、こうした状況では、テストリードが切れることが多いのです。
つまりは、テストリードはケース付きだと長持ちするのです。
ロータリースイッチ
ロータリースイッチは非常に軽いので、片手操作も可能です。
私の持っている三和のPM3よりも、軽くてスムーズに操作することができました。
電池の交換方法
電池の交換は取扱説明書の通り、電源をOFFにして本体の後ろにあるネジを外して、極性に注意しながら電池を入れ替えます。
デメリットとメリット
日置電機のカードハイテスタ 3244-60のデメリットとメリットは下記の通りです。
デメリット
●作業着によっては、ケースから取り出さないと胸ポケットに入らない場合もある。
●CAT IIIの測定時には、テストリードにキャプを付けないといけない(短絡事故を防ぐため)。
●電流測定不可
●レンジを切り替える時に音がする、導通ブザーの音も少し大きい。
●床に落とすとケースが破損することがある。
●別売りのテストリードがない。
メリット
●日本製でメーカー品(日置電機)という「安心感」と「信頼性」
●薄いので胸ポケットに入る。
●測定表示も早く、使い勝手が良い。
●測定カテゴリも比較的高い(CAT III 300 V)ので、現場には最適。
●4つのレンジしかなく非常にシンプル(フルオートレンジ)で、ロータリースイッチも非常に軽い。
●ケース(透明)を閉めた状態でもテストリードを外に出して測定可能(簡易的に粉塵、水濡れを防止)。
●ケースに収納することで、テストリードが切れにくく長持ちする。
●導通ブザーの音が大きいので、周囲に知らせることができる。
別売りアクセサリと本体