ここでは、和室の繊維壁を剥がして漆喰を塗る方法を紹介します。

 
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和室の繊維壁を剥がして漆喰を塗る

 

 

和室の繊維壁がボロボロで剥がれ落ちていた為に、まずは繊維壁を剥がして綺麗にしてから、下地のモルタル面に「漆喰」を塗ることにした。

 

漆喰には、

●調湿性

●抗菌

●防カビ

●明光性

●不燃

●静電気を発生しない

●消臭性

●ホルムアルデヒドを吸着し、再放出しない

出典:住まいのDIYマニュアル 壁塗り (55ページ) 

 

などの特徴(メリット)があり、Amazon、楽天には簡単に素人でも塗れそうなDIY用漆喰が販売されていた為、漆喰を塗ることにした。

 

では、和室の繊維壁を剥がして漆喰を塗る作業を始める。

 

必要な道具

 

必要な道具としては、

が必要になる。

 

DIY用漆喰

DIY用漆喰は、日本プラスターが販売している「漆喰うま~くヌレール」の下塗り用と仕上げ用の2種類を使用する。

仕上げ用の色は、12種類あり(チューブタイプには黒とベンガラあり)私は、無難な白色を選択した(最近では缶タイプで黒色も選べるようになった)。

 

あと漆喰うま~くヌレール(18kg)は、1缶で塗り面積:約16[平米](1㎜の厚さで塗った場合)塗れるとのこと。

つまり、下塗り(1回)と仕上げ塗り(1回)をした場合には、約10畳くらいは塗れるようだ。

 

デンキさん

6畳間の壁を塗る場合には、12畳分くらいのようです。

 

あくまで目安なので余裕を持って多めに買っておくのが良いと思う。

 

ちなみに、漆喰うま~くヌレールで下塗りした場合には、その後仕上げ塗りを2回しなければならないようだ。

私は、下塗り1回と仕上げ塗り1回で終わらせる予定である(予算がそんなにないし肉体的にもこれが限界なのだ)。

 

漆喰うま~くヌレールは保存も可能で、元のようにしっかりとビニールシートを被せて蓋をしめ密閉し、凍結しないようにすれば長期的な保存が可能なのである。

 

 

 

 

床などの養生

 

では、作業に入る。

が、その前に養生シートなどで、床やドア周りを養生しておくと良い。

繊維壁を剥がすと大量のごみが出るからだ。

 

 

床養生用シート(ブルークッションシート)で床を養生した。

風で飛ばないように養生テープでとめておくとさらに良い。

 

ボロボロの繊維壁を剥がす

 

 

床を養生したら、繊維壁を剥がしていく。

ちなみに、繊維壁は上記の写真のような壁である。

 

 

繊維壁を剥がすには、霧吹きで水を吹き付けて水を染み込ませてから、ヘラで「ザ―ーー」っと剥がしていけば良い。

 

 

繊維壁に水を染み込ませた。

 

 

あとは、ヘラで「ザ―ーー」っと剥がしていく。

 

 

ヘラで繊維壁の壁材は落ちたが、細かい壁材が若干残っている。

 

 

作業用手袋で壁を擦ってみる。

 

 

壁を作業用手袋で擦ると残った壁材が若干とれた。

 

 

畳寄せ(巾木)の上部にも壁材が残っているので綺麗にしておく。

 

 

床も清掃しておく。

これで、繊維壁を剥がす作業は完了である。

 

漆喰を塗る為の養生

 

 

 

繊維壁を剥がしたあとは、漆喰を塗る為の養生を行う。

上記にある、マスキングテープ、養生テープ、コロナマスカーを使用する。

 

 

最初に貼るのはマスキングテープで、畳寄せ(巾木)、柱、漆喰が付いてほしくない場所、などに貼っていく。

この時、壁との隙間は漆喰の厚さ分あけると良い。

私は、1㎜程度あけて貼るようにした。

 

 

マスキングテープを貼った。

 

 

次に、床やドア、窓など汚したくない箇所に、コロナマスカーをマスキングテープの上から貼っていく。

コロナマスカーは、「550㎜×25m」や「1800㎜×25m」など様々なサイズがある。

床、小さい窓:「550㎜×25m」
大きい窓:「1800㎜×25m」

などと、あらかじめ決めておくと作業が楽だ。

 

 

コロナマスカーを貼っていく。

 

 

コロナマスカーを貼っていく。

 

 

コロナマスカーを貼り、余った部分はカッターナイフやはさみでカットした。

 

 

壁の養生完了。

 

 

 

窓の養生完了。

 

 

ちなみに、コンセントの養生はカバーを外してから行うので、カバーを外す。

 

 

カバーが外れた。

 

 

カバーを外したら、私は、養生用テープを貼った。

コンセントが新品の場合には、マスキングテープで養生した方がテープ跡が残らないと思うのでマスキングテープが良いだろう。

 

 

コンセントの養生も完了。

 

 

エアコンの養生も上記のように行う(写真は漆喰を塗った後のもの)。

これで、漆喰を塗る為の養生は完了である。

時間にして、4~5時間くらいかかった(6畳間)

 

下地処理

 

 

漆喰を塗る為の養生が終わったら、「漆喰うま~くヌレール(下塗り用)」をモルタル壁に塗っていく。

 

デンキさん

モルタル、コンクリート、タイル、ペンキ面の場合には、下地処理として「漆喰うま~くヌレール(下塗り用)」を塗っていきます。
ベニヤ板、合板、古壁などに下地処理した場合には、アクが出やすいです。仕上げ塗りをすることで綺麗にはなりますが、それでもアクが出る場合には再度仕上げ塗りを行います。

 

 

漆喰うま~くヌレール(下塗り用)の蓋を開けよう。

蓋に指がかかる部分があるので、その部分を引っ張って剥がす。

そうすると、蓋が開くようになる。

 

 

これで、蓋が開く。

 

 

蓋を開ける。

 

 

容器の中にあるビニールを剥がす(このビニールは残った漆喰を保管する際に再度使うのでなくさないようにしておく)。

 

 

これが下地処理用の漆喰である。

 

 

さっそく、漆喰をコテで取ってコテ板の上に置く。

 

 

コテ板の上に置いた。

 

 

もう数回取って、自分で作業しやすい量に調節する。

 

 

コテ板から、漆喰を取り壁に塗りつける。

 

 

塗りつけた。

 

 

コテでのばす。

 

 

こんな感じで、全体にうすーく平らに塗っていく。

 

デンキさん

あくまで下地処理なので、薄くモルタル壁が透けて見える状態でOKです。

 

 

塗り終わった(壁の四隅が難しかった)。

 

 

ちなみに、クーラーが設置してあり、コテが入らない狭い箇所はビニール手袋を付けた手で塗った。

 

 

意外と綺麗に塗れた。

 

下地処理は、6畳間で半日(5時間くらい)かかった。

コテは柔軟性のあるコテが使いやすかった(綺麗に塗れる)。

ただその分、硬い普通のコテよりも力がいるように感じた。

 

6畳間を塗り終える頃には、コテを握っていた手が痛くなっていた(すごく小指が痛い、捻挫したかもしれない…)。

 

で、使い終わったコテ、コテ板などはタライに入れて水洗いした方がよいだろう。

次の日に、カチンコチンになったコテなんて使いたくはないからだ(重くなる)。

 

 

 

自分で漆喰を塗る際には、上記のうま~くヌレールのYouTube動画を参考にしたり、職人が塗っているのとかを参考にすると良いだろう(上手く塗れる気がする)。

 

仕上げ塗り

 

 

下地処理完了後、漆喰が乾いたら「漆喰うま~くヌレール(仕上げ用)」を塗っていく。

 

 

漆喰うま~くヌレール(仕上げ用)の蓋を開けよう。

蓋に指がかかる部分があるので、その部分を引っ張って剥がす。

そうすると、蓋が開くようになる。

 

 

蓋が開いた。

 

 

容器の中にあるビニールを剥がして、漆喰を取る(ビニールは保存する際使うので、なくさないようにする)。

 

 

コテ板の上に漆喰を置き、もう少し取って自分で作業しやすい量に調節する。

 

 

あとは、コテ板から漆喰を取りコテで塗りつけていく。

 

 

平らになるように塗りつけていく。

 

 

仕上げ用の漆喰は、下地処理の薄く塗った部分(透けて見えていたモルタル壁)が全て隠れる状態になるように塗ればOKだ。

 

 

 

仕上げ用の漆喰を塗り終えた。

 

通常だと、もう一回仕上げ塗りをしなければならないが、予算的にも肉体的にも限界なので、私は仕上げ塗り1回で終わりにした。

 

 

漆喰を塗り終えたあとは、コロナマスカーやマスキングテープなどの養生を剥がす。

ちなみに、養生は若干時間をおいてから、剥がした方が良いように思う。

ある程度漆喰が固まっていた方が、マスキングテープは剥がしやすかった。

 

 

柱に貼ったマスキングテープを剥がした。

 

 

 

全ての養生を剥がしたら、仕上げ塗りは完了だ。

 

マスキングテープをしていたおかげで、仕上がりは綺麗になった。

 

デンキ
デンキ
綺麗になったんよ。

 

あと、ベニヤ板などに塗ってアクが出て黄色くなった部分もあったが、仕上げ塗りをしたことで綺麗になった。

 

それと「下地処理は薄めに塗っておいた方が良い」と実感した。

下地処理(白)or仕上げ(白)だと、仕上げ塗りをどこに塗ったかがわからなくなるからだ。

仕上げ塗りの色を、白以外の色にしておくのも良いかもしれない。

ちなみに、仕上げの漆喰塗り作業は6畳間で7.5時間くらいかかってしまった(素人)。

 

以上で、和室の繊維壁を剥がして漆喰を塗る方法の解説は終了します。

 

 

 

 

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