まず、弥生会計で青色申告決算書(不動産所得用)等を作成する場合には、「決算準備」を行ってから「決算・所得税申告」に進む必要がある。
ここでは、弥生会計で青色申告決算書(不動産所得用)等を作成する方法を紹介します。
スポンサーリンク 決算準備は、「簡単取引入力」でその年の不動産(家賃)の収入を入力したり、不動産(家賃)の経費を入力したその後で、行うものである。 決算準備ですることは、主に「減価償却費(固定資産)の仕訳」と「家事按分の仕訳」である。 これによって、振替伝票(振替仕訳)を作成することができるのだ。 減価償却費の仕訳はホーム画面から、「決算・申告(決算準備)」の項目にある「固定資産管理」に移動する必要がある。 「固定資産管理」をクリックしよう。 固定資産を登録している方は、右上にある「仕訳書出」をクリックする。 固定資産を登録していない方は、登録してから「仕訳書出」をクリックする。 固定資産仕訳書出 ・「本決算仕訳として書き出す」を選択後、「OK」ボタンをクリックする。 すると振替伝票の画面に変わる。 振替伝票の画面では、右上にある「登録」の項目をクリックする。 これで、減価償却費(固定資産)の仕訳は完了である。 家事按分の仕訳はホーム画面から、「決算・申告(決算準備)」の項目にある「家事按分」に移動する必要がある。 「家事按分」をクリックしよう。 家事按分振替のページが表示されるので「集計」をクリックする。 家事按分振替の入力がまだの方は、入力してから「集計」をクリックする。 すると、「家事振替額」が表示される。 デンキさん 家事振替額を確認後は、左上にある「仕訳書出」をクリックする。 問題がなければ、「はい」をクリックする。 こんな感じになっていると思う。 生成元に「按分」と表記されていれば、無事に家事按分振替が行われたことを示している。 これで、家事按分の仕訳は完了であり、事業所得の計算も完了である。 次は、「決算・申告(決算・所得税申告)」に進み、「青色申告決算書(不動産所得用)」を作成していく。 下記の書類(4枚)を作成してく。 デンキさん では、青色申告決算書(不動産所得用)を作成する。 ホーム画面から、「決算・申告(決算・所得税申告)」の項目にある「青色申告決算書(不動産所得用)」をクリックしよう。 そうすると、1枚目の「所得税青色申告決算書(不動産所得用)」のページに移動できる。 1枚目は、「所得税青色申告決算書(不動産所得用)」なのでその作成を行う。 ○1枚目/所得税青色申告決算書(不動産所得用) 「赤文字で入力」と表記している箇所の入力を行う。 ・住所/自分の住所を入力する。 ・氏名/氏名を入力する、印刷後押印するのを忘れないようにする。 ・職業/私は、「不動産賃貸業」と入力した。 ・青色申告特別控除額/クリックすると入力欄が表示される、自動で入力済みの場合にはそのままでOKである。 「日付け等」を変更したい場合には、その箇所をクリックすると入力欄が開くので変更できる。 青色申告特別控除額 青色申告特別控除額は、「青色申告特別控除前の所得」と「青色申告特別控除額」を入力する。 終わったら、上部にある「帳簿に反映」をクリックする。 減価償却費のエラー ちなみに、やよいの青色申告の最新版(20)のソフトを使用し「簡単取引入力」を使用していた場合。 勘定科目に「建物」や「附属設備」などがない。 その為、仕訳を行った際、固定資産を「減価償却費」として仕訳してしまう事がある。 そうなると決算・申告(決算・所得税申告)の際、「所得税青色申告決算書(不動産所得用)」にエラーがでる為、勘定科目を変更しないといけない。 勘定科目の変更は「仕訳日記帳」で可能だ。 勘定科目の変更後は、このようになる。 これで、「所得税青色申告決算書(不動産所得用)」のエラーが解消された。 2枚目は、「不動産所得の収入の内訳」なのでその作成を行う。 ○2枚目/不動産所得の収入の内訳 不動産所得の収入の内訳 ・氏名/自分の氏名を入力する。 ・内訳/内訳欄をクリックして、入力作業を行う。 「給料賃金、専従者給与」等の内訳は、入力する必要がある方は入力しなければならない。 不動産所得の収入の内訳 不動産所得の収入の内訳では、「新規作成」のボタンをクリックする。 そうすると、不動産の編集画面が表示されるのでそこに ・物件情報 ・賃借人・契約情報 ・収入金額 などを入力する。 入力後は、「OK」ボタンをクリックする。 こんな感じに表示される。 あとは「帳簿に反映」をクリックすればOKである。 アパートなどを所有している方は、一部屋ずつ入力していくことが必要で、貸家と合わせて入力しておこう。 3枚目は「減価償却費の計算」で、4枚目は「貸借対照表(資産負債調)」になる。 どちらも基本的には自動で入力されるので、私の場合には、自分で入力する項目はほとんどなかった。 ○3枚目/減価償却費の計算 「地代家賃、借入金利子、税理士・弁護士等の報酬・料金」などの内訳は、入力する必要がある方は入力しなければならない。 ○4枚目/貸借対照表(資産負債調) 「本年中における特殊事情・保証金等の運用状況」などは、入力する必要がある方は入力しなければならない。 で全ての入力が終わったら、今作成した決算書4枚を印刷する。 画面右上にある「印刷」ボタンをクリックする。 印刷対象を選択後、問題がなければ、左側に表示される「印刷実行」ボタンをクリックする。 これで、青色申告決算書(不動産所得用)等の作成は完了である。 あと、青色申告に必要な書類としては「決算書B」なので、次のページで「決算書B」を作成する必要がある。 以上で、弥生会計で青色申告決算書(不動産所得用)等を作成する方法の解説を終了します。
決算準備
減価償却費(固定資産)の仕訳を作成
家事按分の仕訳を作成
決算・所得税申告
1枚目/所得税青色申告決算書(不動産所得用)
2枚目/不動産所得の収入の内訳
3枚目/減価償却費の計算、4枚目/貸借対照表(資産負債調)
印刷