ここでは、襖(ふすま)紙の張り替え方法(うらばり、水貼りのりタイプ)を紹介します。
襖(ふすま)紙の張り替え方法(水貼りのりタイプ)
では、襖(ふすま)紙の張り替えを行う。
必要な道具
必要な道具としては、
が必要になる。
襖紙
ふすま紙については、「アサヒペン ふすま紙うらばり用 NO.256 無地」を使用する。
このタイプは、「うらばり紙」と呼ばれ、押入れぶすまの内側用として用いられる。
そして、水で貼るのりタイプであるからして、若干のコツがいる。
しかし、一度やってみれば意外と簡単なことに気付く。
2回目からは、プロのように綺麗に貼ることが可能である。
①襖紙を貼る準備
では作業に入る。
まずは、ふすまを置くスペースを確保して、そこにブルーシートを広げよう。
ここでは、3畳程の大きさのブルーシートを使用する。
ブルーシートを広げたら、そこにふすまを置こう。
ちなみに、ふすまに大きな破れなどがある場合には、「茶チリ紙」などで補修しておくのが一般的である。
で、今回はどこも破れていないのでそのまま貼る。
デンキさん
襖紙は、「アサヒペン ふすま紙うらばり用 2枚入り NO.256 無地」を使用する。
ふすまの上に襖紙を広げる。
たぶん襖紙には、クセが付いているので、四隅を固定しておく。
固定後は襖紙に、ふすまのあと(折り目)を指で押して付けておく。
襖紙にしっかりとしたあと(折り目)が付いたら、ふすまを左側に置く。
②マスキングテープを貼る
次は、ふすまの枠にのりが付かないように、襖紙用のマスキングテープを枠に貼っていく。
どこから初めてもOKである。
終わったら、こんな感じになる。
③水を全体に塗る
マスキングテープを貼り終えたら、さっそく襖紙を貼っていく。
まず、バケツに300~400ccの水を用意する。
そうしたら、のり付けスポンジに水をたっぷりと吸わせて、水をムラなく全体に塗っていく。
水が上手く吸えない場合には、バケツから直接水をこぼしてもOKである。
ただその場合には、少量の水にしないと水浸しになるから注意である。
その後は、紙が伸びきるまで3~5分程度置くのが一般的。
しかし、実際には水を塗っている間に襖紙がどんどんと乾いていくので、急いで水を塗らないといけない。
上記の画像のように、もうすでに紙が伸びきっている場合には、説明書通り待つ必要はない。
紙を指で触ってみて、ぬるぬるしていればもう次の工程に移ろう。
④位置を決めて貼り付ける
次は、位置を決めて襖紙を貼り付ける作業に入る。
襖の上下を確認し、置く位置を確かめたら、襖紙の上に襖本体をゆっくりのせよう。
そうしたら、襖本体を裏返す。
こんな感じになる。
襖紙に空気が入っていると思うので、ヘラを使って中心から両側に空気を押し出そう。
もし、シワができてしまった場合には、そのシワができた部分まで紙を剥がしてもう一度貼り直すのである。
ただし、のりが乾ききっている場合には難しいので、やるなら急いでしないといけない。
ちなみに、「うらばり紙」の場合には、ヘラなどで力を入れすぎると表面が少し剥がれてしまうので注意しよう。
襖紙は、貼ったばかりはやはり多少のシワがある。
しかし、のりが乾けばある程度は綺麗になるので、シワのことでそんなに心配する必要はないのである。
⑤余分な部分のカット
次は、余分な部分のカットを行う。
はみ出た余分な紙は、カット定規をあててカッターナイフでカットする。
カッターナイフの刃は、真っ直ぐに入れるのではなく斜めに入れるのがコツである。
デンキさん
4箇所終わったら、こんな感じになる。
⑥押さえローラーで仕上げ(完成)
最後に、押さえローラーで仕上げを行う。
枠ぎわを押さえローラーで、しっかりと圧着しよう。
マスキングテープを全て剥いだら、襖紙の張り替え作業は完了である。
以上で、襖(ふすま)紙の張り替え方法(うらばり、水貼りのりタイプ)についての解説は終わります。
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