ここでは、テレビコンセント(端子)の交換方法について紹介します。

 
スポンサーリンク
 

テレビコンセントの交換方法

 

 

では、テレビコンセントの交換を始める。

 

必要な道具

 

必要な道具としては、

■テレビ端子(パナソニック・WCS3063WK)

ダブルコンセント(パナソニック・WN1302P)

プレート(パナソニック・WN6074W)

電気工具一式

プラスドライバー

マイナスドライバー

ペンチ

ニッパー

テスター(回路計)

日本アンテナ BS/UHFチェッカー[NL30S]

紙ヤスリ

が必要になる。

 

テレビコンセント(端子)

出典:パナソニックカタログ

 

テレビコンセント(端子)については、「パナソニック・WCS3063WKの電流通過形のテレビターミナル型」を使用する。

 

このタイプは、分配配線方式の「電源挿入型」になる。

さらに施工時には、アンテナ線との接続が「らくらく端子構造」なので、心線を差し込んでネジを締めるだけで作業が終わるので楽である。

 

デンキさん

パナソニックの「WCS3063WK」は、地デジ/BS/CSに対応します。地上デジタル放送(UHF)のみを視聴したい場合でも使用できます。

地上デジタル放送(UHF)のみを視聴したい場合

注意点として、「WCS3063WK」タイプと「WCS47628W」タイプは外見上よく似ています。しかし、「WCS47628W」タイプの場合には、送り配線方式(直列ユニット)で、一部の商品(WCS47612WK)との組み合わせでは「WCS47628W」からの電源が供給されない、などの違いがあります。

 

ちなみに、テレビコンセントには「分配配線方式」「送り配線方式」、「端末用」「中継用・送り配線用」、「電流通過型」「電源挿入型」などの種類があってややこしい。

これらの違いについては、わかりやすく紹介しているページがあるので確認しておこう。

 

テレビコンセント(端子)の種類

 

パナソニック

 

分配配線方式(ターミナル方式)とは

送り配線方式(テレビコンセント方式)とは

電流通過型とは

「BS/110度CS放送(衛星放送)」を視聴するには、「BS/110度CSアンテナ」や 「電源分離型ブースタ」に「DC15V」電源を供給する必要があります。

 

「電流通過形」「テレビコンセント」や「分配器」等の電源供給の機能を現しています。

 

電流通過の経路に注意して選定する必要があります。 入力端子と、TV接続口の間で電流通過するものを「電源挿入型」という 言い方をする場合があります。

 

供給する方法は、下記の2通りあります。

1:ブースタから電源を供給

2:BSチューナー(テレビ、ビデオ、DVDレコーダー)から電源供給

 

出典:電流通過型とは(パナソニック)

 

デンキさん

企業によっては、「電流通過形」「電源挿入型」の呼び方にも違いがあるようです。選定する際には、電流通過の経路に注意して選定しましょう。詳しくは下記のテレビコンセント(端子)の選び方を参照してください。

 

 

 

 

4K・8K

 

 

出典:4K・8K衛星放送を視聴するための準備

 

最近では、「4K・8K衛星放送」に対応するためのテレビコンセント(端子)も発売されているので、将来のために備えて、4K・8K衛星放送に対応するテレビコンセント(端子)に変更しておくのも良いようである。

 

 

 

カバー(化粧カバー)を外す

 

では作業に入る。

まずは、テレビ端子の隣にコンセントがあるタイプの場合には、ブレーカーを落としておこう。

誤って、感電してしまうことがあるからである。

 

 

ブレーカーを落としたら、カバーを外す。

上下にあるネジ(ビス)を外そう。

 

 

ネジを外してもカバーが外れない場合には、マイナスドライバーをカバーの隙間に入れてテコの原理で外す。

 

 

で、カバーを外したら、壁紙が取り付け枠に覆いかぶさっている場合には、壁紙を取り付け枠に沿ってカットしよう。

 

 

壁紙をカットしたらこんな感じになる。

 

テレビコンセントの取り外し

 

次は、テレビコンセントを取り外す作業を行う。

 

 

上下のネジを外そう。

 

 

そうしたら、テレビコンセントを引っ張る。

 


 

テレビ端子のネジを緩めれば、アンテナ線が簡単に外れる。

これで、テレビコンセントの取り外しは完了である。

 

テレビコンセントの取り付け

 

取り外しが終わったら、次はテレビコンセントの取り付けを行う。

 

 

テレビ端子に「取り付け枠」を取り付けよう。

 

ちなみに、取り付け枠は先程外した取り付け枠に問題がなければそちらを使用しよう。

じゃないと枠がピッタリと合わなくなる。

もし新品の取り付け枠に変える場合には、同様のものに取り換えることが必要である。

 

 

ここでは、上記の取り付け枠を使用した(ちなみに、この取り付け枠は後になって合わないことに気付いて、元々付いていたものに取り替えた)。

 

 

テレビ端子に取り付け枠をはめる。

 

 

マイナスドライバーで、テレビ端子が外れないように「枠部分」を押す。

 

 

端子部分を手で揺すっても「ガタガタ」しなければOKである。

 

 

あとは、アンテナ線をストリップゲージ(9mm)に合わせてカットして、向きを間違えないように「IN」部分にアンテナ線を差し込む。

 


 

アンテナ線を差し込んだらネジを締めて固定しよう。

 

 

壁の中にアンテナ線を入れて、取り付け枠の上下のネジを締めればテレビコンセントの取り付けは完了である。

 

ちなみに、私は取り付け枠が隣の枠とピッタリと合わないことに気づいたので、取り付け枠は元のものに取り替えた。

 

ダブルコンセントの交換

 

2連用の場合には、テレビ端子の隣が「ダブルコンセント」だったりするので、古い場合には一緒に取り替えておいた方が良い。

 

デンキさん

この作業には、電気工事士の資格が必要です。

 

ここでは、ダブルコンセントを交換する。

 

 

取り付け枠のネジを外してコンセントを取り出す。

 

 

電線に余裕がある場合には、ニッパーで電線を切るとコンセントを電線から簡単に外すことができる。

 

 

切った電線の被覆をペンチで剥ぐ。

被覆を剥ぐ幅は、ペンチ幅より若干短いくらいでOKである。

 

 

で、剥いだ被覆が電線に残っていたりする場合には、しっかり取り除いておく。

 

ちなみに、電線が変色していて緑青(青錆)が発生しているとか、電気の通りが悪そうな場合には、私は、紙やすり(150)などで軽く研磨することもある。

 

劣化が酷い場合には、天井裏に上がってVVFケーブルごと、取り替えることも検討するようにしている。

 

 

 

4本とも被覆を剥いだ。

 

 

あとは、本体を取り付ける。

ここでは、「パナソニック・WN1302P」を使用する。

 

 

電線は、ストリップゲージに合わせて長い場合にはカットする。

カットしたら、元々電線が差さっていた個所に電線を差し込んでいく。

この時、電線はしっかりと奥まで差し込もう。

 

デンキさん

ここでは、黒の電線を「W」の差し込み穴に差していますが、基本的には「W」には白の電線を差さないといけません。

 

 

元のように4本とも電線を差し込んだら、壁の中に電線が入るように電線を曲げよう。

 

 

電線が綺麗に入ったら、取り付け枠のネジを締めていく。

 

 

上下とも締めたら、テレビ端子の方のネジもしっかりと締めておこう。

2つの取り付け枠がピッタリと合っているかも確認しておこう。

これで、ダブルコンセントの取り付けは完了である。

 

化粧枠と化粧カバーの取り付け(完成)

 

本体の取り付けが終わったら、化粧枠を取り付ける。

 

 

ここでは、「パナソニック・WN6074W」を使用する。

 

 

化粧カバーを分解する。

 

 

化粧枠を取り付けて上下のネジを締める。

 

 

化粧カバーを取り付ければ完成である。

 

測定

 

最後にブレーカを入れて、コンセント側の電圧測定を行う。

 

 

テスター」のテスター棒をコンセントに差して、電圧が100VあればOKである。

 

デンキさん

電圧は上下とも確認しておきます。

 

ちなみにテレビコンセント(端子)側は、日本アンテナ BS/UHFチェッカー[NL30S]を使用すれば、テレビが観れるのか(アンテナの電波受信強度)を簡単に確認できるので便利だ(ただし、電波が弱い(ブースターがない)とLEDランプが点灯しないのが難点)。

 

以上で、テレビコンセント(端子)の交換方法についての解説は終わります。

 

 

必要な道具に戻る

 

関連記事

 

テレビコンセント(端子)の種類

BSチューナー内蔵テレビの電源供給機能の変更方法

テレビコンセント(端子)の通電するタイプ(電源挿入型)と通電しないタイプの違い

同軸ケーブルにF型接栓を取り付ける(接続する)方法

壁コンセントの交換方法!

 

 


 

テスターのおすすめ
デジタルテスターの性能比較
アナログテスターの性能比較