ここでは、トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)の交換方法を紹介します。
交換する前に
トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)を交換する前に、非常に大事なことがある。
それは、誤ってトイレに閉じ込められてしまうことがある、ということだ。
トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)を交換しようと、ラッチ本体を取り付けた状態で、トイレ側(室内)のレバーを取り外そうとすると、誤って閉じ込められることがあるのだ。
私自身も実際に閉じ込められて、「このまま餓死してしまうのか」と思った程に危険である。
漫画(よつばと! 1巻)のシーンを思い出して、窓から脱出しようとも考えたが無理でした。
私の場合には、幸いにもプラスドライバーを持っていたので、レバーハンドルを外して、ラッチ本体にあいている四角い穴にドライバーの先端を入れて、ちょっとずつ回していき、三角形の突起(ラッチボルト)を引っ込むようにできたが、プラスドライバーを持っていなかったらどうなっていたことか…
なので、トイレ側(室内)のレバーを取り外す際には必ず、ドアの間に何かを挟んでおく必要がある、じゃないと大変危険なのだ。
トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)の交換
では、トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)の交換を始める。
必要な道具
必要な道具としては、
工具
が必要になる。
レバーハンドル錠
レバーハンドル錠は、
・バックセット50または60㎜対応
・扉厚30~42㎜対応
のチューブラ錠と円筒錠の切り欠きに対応する「トイレリフォーム用のレバーハンドル錠表示錠(アンバー色)」を使用する。
実際に取り付けると、こんな感じになる。
2020年 追記
使用頻度とか使い方にもよると思うのだが、最近このリフォーム用レバーが壊れてしまった。
ので、少々値段が高いのだが頑丈そうなレバーハンドル錠(バックセット50㎜)に再度交換するはめになった。
バックセット50㎜
交換準備
では、作業に入る。
まずは、Amazonや近くのホームセンターなどでレバーハンドル錠を仕入れる。
レバーハンドル錠を購入する際には、元々取り付けてある錠のサイズを確認しておくと良い。
バックセットを確認(50㎜または60㎜あれば良い)。
ラッチの寸法(縦)を確認(57㎜あった)。
ラッチの寸法(横)を確認(22.5㎜あった)。
あとは、購入する商品のサイズを確認して購入すればOK。
私は、上記の「トイレリフォーム用のレバーハンドル錠表示錠(アンバー色)」が、ラッチサイズ、バックセットサイズともにピッタリだったのでこちらを購入した(レバーハンドル錠 追記参照)。
レバーハンドルの取り外し
レバーハンドル錠の準備が完了したら、元々取り付けてある古いレバーハンドルの取り外しを行う。
室外のレバーハンドルの上下のねじを、プラスドライバーで外す。
上下のねじが緩んだら、レバーハンドルは簡単に外れる。
室外のレバーハンドルが外れた。
次は、室内のレバーハンドルの取り外しを行う。
この時、扉が閉まらないようにダンボールや工具箱など何でも良いので、間に何かを挟んでおこう。
室内のレバーハンドルの上下のねじを、プラスドライバーで外す。
室内のレバーハンドルが外れた。
これで、レバーハンドルの取り外しは完了である。
ラッチの取り外し
レバーハンドルを取り外したら、次はラッチを取り外す。
ラッチの上下のねじを、プラスドライバーで外す。
上下のねじが外れた。
ねじが外れたら、ラッチ本体を取り外す。
ラッチ本体にあいている四角い穴に、ドライバーなどを入れて両手でゆっくりと引く。
と、通常ならラッチが抜けてくる。
ラッチが固くて、抜けない場合には、貫通式のマイナスドライバーをラッチに当てて、ハンマーで叩き、少しずつ叩いて抜いていく。
抜けてきた。
ある程度ラッチが抜けてきたら、
あとは、テコの原理を利用して、釘抜き付ハンマー(ネールハンマー)などでラッチを引き抜く。
ラッチが抜けた。
これで、ラッチの取り外しは完了である。
ラッチの取り付け
ラッチの取り外し後は、新しいラッチを取り付ける。
ちなみに、バックセットが60㎜の場合には、ここでラッチサイズを変更しておく。
50㎜の場合には、変更する必要はない。
ラッチサイズの変更方法は、説明書に記載されているので設定しておこう。
ラッチを取り付ける際には、取り付け部分を掃除しておくと良い。
では、ラッチを取り付ける。
この時、ラッチの向きは上記のようになる。
扉が開く方向に三角形の突起(引っかかる部分)が、きていればOKである。
ラッチが固くて入らない場合には、ハンマーやドライバーの柄でも良いのでラッチに傷が付かない程度に軽く叩いて、ラッチを入れていく。
ラッチを入れていく。
ある程度ラッチが入ったら、あとは、ねじで締め込んでいけば良い。
ラッチが綺麗に収まればOKである。
ラッチの取り付け後は、角穴が真っ直ぐになっているのを確認しておく。
角穴が真っ直ぐじゃない場合には、ドライバーなどを入れて上下に動かして調整しよう。
角穴が真っ直ぐになった。
レバーハンドルの取り付け
角穴の調整後は、レバーハンドルを取り付ける。
室外のレバーハンドル(角芯の付いている方)から取り付ける。
室外のレバーハンドルの上下のねじを、プラスドライバーで締める。
取り付けが完了したら、レバーを動かしてラッチが動くかを確認しておく。
室外のレバーハンドルの取り付けが終わったら、今度は、室内のレバーハンドルを取り付ける。のだが…
その前に、ダメになっていたねじ穴の補修をしておく。
ねじ穴の補修には、割りばしを使用し埋め木をする。
割りばしは、ねじが入っていた長さに合わせてカットする。
カッターナイフなどで、印をつけておく。
ニッパーで切る。
それを半分に切る。
これで、ドアのねじ穴に埋め込む木片の出来上がりである。
ちなみに、ねじ穴が4カ所ともきかない、ダメになっている場合には、4つほどカットしておくと良い。
木片に木工用ボンドをつける。
ダメになっているねじ穴に、木片を埋め込む。
ハンマーで軽く叩く。
叩く。
タオルなどで、飛び出たボンド液を拭く。
これで、片方の埋め木は完成した。
もう片方も同様に埋め木をする。
埋め木が終われば、室内のレバーハンドルを取り付ける。
デンキさん
室内のレバーハンドルの上下のねじを、プラスドライバーで締める。
これで、レバーハンドルの取り付けは完成である。
ストライクの取り付け
最後は「ストライク」という、ラッチの三角形の突起部分が収まる部分を取り替える。
元々取り付けてあるストライクと、新しいストライクが合わない場合には、無理に取り替える必要はないと思うけど、もったいないので、
私は、「トロヨケ」と呼ばれるカバーとねじだけを変えることにした。
トロヨケとねじを取り替える。
ストライクの上下のねじを、プラスドライバーで外す。
ストライクが固まっていて外れない場合には、マイナスドライバーなどでこねってみると外れる。
ストライクが外れたら、古いトロヨケを外す。
トロヨケを外すと、扉枠は汚れていると思うのでタオルなどで掃除しておく。
新しいトロヨケを取り付ける。
トロヨケの取り付け後は、
ストライクを取り付け、上下のねじをプラスドライバーで締める。
これで、ストライク(トロヨケとねじ)の取り付けは完了である。
ストライクの取り付けが終わったら、最後にレバーを動かしたり、鍵を閉めたり開けたりして、おかしいところがないかを確認しておく。
以上で、トイレのドアノブ(レバーハンドル錠)の交換方法についての解説は終わります。
バックセット50㎜