ここでは、手で触る金属製(鉄面・亜鉛めっき面・ステンレス・アルミ)の玄関ドア、雨戸、鉄柵・フェンスなどの塗装手順について紹介します。
手順
養生と下地調整
①周囲を養生し、塗りたくない箇所をマスキングテープ、養生シートテープ付きなどでしっかりと養生しておく。
(玄関ドアの場合には、塗装面に取付けてある部品が多々ある、外せないもの以外を除いて、事前に取り外しておく)
②塗装面の膨れ、割れ、浮いた劣化塗膜の周辺部分を入念に除去、さびは電動工具、サンドペーパー、研磨布などで除去し、清掃(仕上げにブロワ―などで綺麗にしておくと良いだろう)。
下塗り
③下塗り(1回)
ハイポンファインプライマーⅡ* と硬化剤を使う分だけ量り(1割ならどちらも1割)、そこに塗料用シンナーAを加える場合には、適量を加えて、塗料容器(缶など)の中で攪拌する。
塗料が完成したら、ウールローラー・エアレススプレーで塗る(さびが発生している箇所を塗装する場合には、入念なケレン後に、部分補修塗りをしてから全面を下塗りする)。
*ハイポン20デクロ、1液ハイポンファインデクロ、速乾PZヘルゴンエコ、パーフェクトプライマー、エスパ―ワンエースでも下塗り可能。
塗り回数:1回
使用料(㎏/㎡/回):0.16~0.18
塗り重ね乾燥時間(23℃):4時間以上7日以内*
希釈材:塗料用シンナーA
希釈率(%):0~10 ウールローラー 0~5 エアレススプレー
*高温下では硬化反応が著しく速まります。高温時の施工では、上塗りを3日以内に塗り重ねてください。
ちなみに1液ハイポンファインデクロを、塗装面に下塗りする場合、1液ハイポンファインデクロを使う分だけ量り、そこに塗料用シンナーAを適量加えて、塗料容器(缶など)の中で攪拌する。
塗料が完成したら、はけ・ウールローラーで塗る(さびが発生している箇所を塗装する場合には、入念なケレン後に、部分補修塗りをしてから全面を下塗りする)。
塗り回数:1回
使用料(㎏/㎡/回):0.13~0.15
塗り重ね乾燥時間(23℃):4時間以上7日以内
希釈材:塗料用シンナーA
希釈率(%):5~10 はけ・ウールローラー
上塗り
④上塗り(1回目)
ファインウレタンU100(2液)と硬化剤を使う分だけ量り(1割ならどちらも1割)、そこに塗料用シンナーAを適量加えて、塗料容器(缶など)の中で攪拌する。
塗料が完成したら、ウールローラー・エアレススプレーで塗る。
塗り回数:1回
使用料(㎏/㎡/回):0.12~0.17
塗り重ね乾燥時間(23℃):2時間以上
希釈材:塗料用シンナーA
希釈率(%):5~10 ウールローラー・エアレススプレー
⑤上塗り(2回目)
ファインウレタンU100(2液)を、ウールローラー・エアレススプレーで塗る。
⑥乾いたら養生シート、マスキングテープなどを撤去。
以上で、手で触る金属製(鉄面・亜鉛めっき面・ステンレス・アルミ)の玄関ドア、雨戸、鉄柵・フェンスなどの塗装手順の解説は終了します。